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地域活性座談会バックナンバー
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事業成功のポイントは何か?事業の中で出てきた課題やそれを乗り越えるまでの過程から探っていきます。事業を運営していく上での役立つ事業課題の解決法を数多くご紹介いたします。
 

東北にツーリズムの学びの場を!

 岩手県遠野市を拠点に、ツーリズムについて学ぶ「東北ツーリズム大学」があります。

 今回は、当社が設立以前から関わっていた「東北ツーリズム大学」の立ち上げについて当社代表の望月から話を聞きました。

 

受け入れる側と参加する側、双方がツーリズムを恒常的に学べる場所

 まず、東北ツーリズム大学とは何か教えてください。

望月:

東北ツーリズム大学は、遠野をはじめとする東北地域の農山魚村で培われてきた多様な地域資源を活かしつつ、都市・地域住民が「農山漁村」の多面的価値を広く共有するためのラーニング・バケーション(学びの旅)の恒常的な場と、交流の機会を提供する大学です。実習を通して実践に役立つ知恵や技を身につけ、理論を学ぶことでその理解を深めるカリキュラムを用意しています。また、学習と同時に、交流を深め、人と人のつながり、さらには地域間ネットワークを作ることを目指しています。

  ―東北ツーリズム大学ではどのようなことが学べるのですか?

 

望月:

カリキュラムとしては、ツーリズムを地域経営的視点から学習する「ツーリズム・マネジメント学科」と、ラーニングバケーションなどツーリズムを楽しむという面から触れる「ツーリズム・エンターテイメント学科」の2つの学科があります。

「ツーリズム・マネジメント学科」は、ツーリズムを受け入れる地域側の人たちを対象としており、講義や実習と組み合わせて、ツーリズムの受け入れ方や地域経営の仕方を実践的に学習してもらう学科です。「ツーリズム・エンターテイメント学科」は、訪れる人たちを対象とし、ツーリズムを“楽しむ”という面から学習するとともに、交流の中からその地域固有の暮らしや文化といったツーリズムの本質に触れ、田舎体験やネットワークづくりを目指しています。 

  ―開催地に遠野を選んだ理由を教えてください。

望月:

東北ツーリズム大学の構想を立てる際に、開催地は地域住民が積極的にツーリズムなどの受け入れに関わっている先進地域を選びたいという思いがありました。グリーンツーリズムは“西の横綱”が大分県の安心院町(現 宇佐市)、“東の横綱”が遠野市と言われているように、遠野は東北地域の中でも特にツーリズムが盛んな地域ですし、遠野物語をはじめとして地域資源が豊富ということもあって、開催地に選びました。

―東北ツーリズム大学では、ツーリズムを「グリーンツーリズム」に限定していないようですが、それはなぜですか。

望月:

ツーリズムの内容をグリーンツーリズムに限定していないのは、それぞれの地域にある多様な資源を、来訪者である都市住民に交流しながら伝えていこうという目的があるからです。つまり、資源を農林水産資源に限定せず、遠野であれば遠野物語のような歴史や文化、喜多方であれば市街地の蔵など、地域資源を多角的に捉え、広い意味でのツーリズムを地域に根付かせたいというねらいがあったのです。

 
 

遠野の「人」を中心にした構想づくり

 ―そもそも東北ツーリズム大学はどのような経緯で設立されたのですか。

望月:

東北ツーリズム大学は、平成13・14年度に国土交通省の「地域と大学等との連携による地域活性化モデル調査」事業を活用して資源調査と構想づくりを行ったのですが、この事業を始める前から、東洋大学社会学部の青木教授(現 社会学部長)が遠野に何度も訪れていました。また、当時私は潟潟Nルート東北支社地域活性グループに所属しており、そこでのUIターン関係の事業で遠野を訪れていました。青木教授も私も、遠野の地域づくりのキーマンである菊池新一氏(現NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク会長)と面識があり、東北ツーリズム大学を遠野で立ち上げましょうという話を3人でしていた経緯があります。

その中で、平成13年度に国土交通省の事業に青木氏と菊池氏と共同で提案し、資源調査と構想づくりを2か年で行うことになったのです。その後、(株)プロジェクト地域活性を設立した平成15年度にプレスクールを実施、平成16年度に開校という流れで立ち上げていったのです。

   ―では、資源調査と構想づくりはどのような手法で行ったのですか。

望月:

資源調査と構想づくりは、遠野の「人」を中心にして進めました。(図を参照)東北ツーリズム大学において、「人」を通して遠野の自然、歴史、文化、農業、市街地などの資源を来訪者に伝えていきたいと考えていましたので、調査の段階から、地域の人に取材をして、地域の人から直接資源を聞いていくようにしました。そして、取材から分かった遠野の資源を整理した上で、「ツーリズム・マネジメント学科」において、来訪者に対して地域資源をどのように伝えていったら良いか、伝える側に必要な要素を考えていきました。

 また、資源調査と同時に地域の講師の調査と依頼も行いました。人を通じて資源調査を行ったことで、誰にどの分野の講師をお願いするのが良いかが明らかになっていったんです。講師といっても必ずしも講義を担当してもらうのではなく、民泊や体験の受入先など、地域の方それぞれの得意分野を活かしたカリキュラムで講師になっていただきました。

さらに、青木教授のゼミの学生が、資源調査のまとめと地域活性化の提案などを行う報告会を開き、“若者の視点”と“よそ者の視点”も構想に加えていきました。

※図

 ―構想の内容について教えてください。

望月:

東北ツーリズム大学の目的のひとつは、遠野をフィールドとすることで、遠野の「人財」をはじめとした地域資源を最大限活用して、遠野ならではの様々なツーリズムを遠野の地に根付かせることです。また、遠野のノウハウを、東北の他地域に移転していくことで、東北全体のツーリズムの振興に貢献していくことも目指しています。

 ―ツーリズム大学の構想に対して地域の方々は理解を示してくれていたのですか。

望月:

東北ツーリズム大学の構想を遠野の方々に理解してもらうことが出来たのは、菊池氏の力が大きいと思います。菊池氏が、私たちのような外部の人では分からない地域の深い部分まで知りつくしていて、地域をコーディネートしてくれました。菊池氏は、当時、遠野市役所の商工観光課長であり、さらに、グリーンツーリズム研究会の事務局を担当していたこともあって、地元の人とのつながりがとても強かったんです。菊池氏がいたことで、ツーリズム大学を地元の人も一緒に作っている感覚が強くなったのではないでしょうか。

 
 

継続的な運営をするための組織づくりと他地域への波及

 ―東北ツーリズム大学立ち上げの際に、その運営組織をNPO法人化したとのことですが、NPO法人化という選択をした理由を教えてください。

望月:

国土交通省の事業が2年で終わってしまうことは当初から分かっていたことでしたので、事業終了後も東北ツーリズム大学を継続していくためには、しっかりとした運営組織がなければ難しいだろうと考えていました。

 そのため、大学の構想と同時に、運営組織の設立構想も立てていきました。運営組織は、グリーンツーリズム研究会を母体にし、「NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク」(以降、山里ネット)を設立して務めることになりました。

 山里ネットは東北ツーリズム大学の運営をはじめ、遠野のグリーンツーリズムのプラットフォームにしようという目的があったので、クラスター組織の形態にして、遠野のツーリズムや地域活性化を担う多様なグループの集合体として設立しました。

 ―東北ツーリズム大学立ち上げ後の活動について教えてください。

望月:

立ち上げから1年目、2年目は、マネジメント学科に重点を置いて開催してきました。理由は、東北ツーリズム大学でやっていることを東北の他地域でも展開し、サテライトキャンパスを作っていきたいと考えていたからです。

実際、遠野でマネジメント学科に参加した人が、平成16年以降、東北の他地域で東北ツーリズム大学のサテライトキャンパスを立ち上げていきました。現在、サテライトキャンパスは、宮城県では東松島市、福島県では喜多方市と会津坂下町、さらに新潟県の胎内市でも開校しています。

 ―東北ツーリズム大学立ち上げの成果として、どのようなことが挙げられますか。

望月:

一番の成果は、東北でツーリズムなど交流事業の実践者の強固なネットワークができたことです。マネジメント学科は毎年各地で複数回開催され、1泊2日の日程で毎回交流会もあるため、参加者同士の距離が近くなり、ノウハウを共有し合ったり、各自のネットワークを紹介し合ったりということが積極的に行われるようになりました。

 また、遠野以外の地域にサテライトキャンパスができたことで、構想に掲げていた、「東北のツーリズムの振興」にも貢献できたのではないかと思います。開催地域の皆さんが強い意志を持って現在まで継続していることが、このような成果につながっているのだと思います。
 
 

 

NPO法人 遠野山・里・暮らしネットワーク 

会長 菊池 新一氏

本プロジェクト【アドバイザー】のご紹介&コメント

 もともとグリーンツーリズムは、活性化の「手段」として位置づけられるもので幅広い視野に立って取り組むべきものです。

東北ツーリズム大学はその視点で取り組んでいます。最近はややマンネリになっている感は否めませんが継続することで力になると確信しています。

 震災の支援活動の中でヒントになる言葉に出会いました。世の中の様々な取り組みがマンネリになりますが「まつり」はマンネリにならない。被災した人たちが「まつり」にこだわったのは「まつり」は「いのり」である。「まつり」が「マンネリ」にならない所以であるというのです。

東北ツーリズム大学が「いのり」の域に達するまで続けようと決心した瞬間でした。
 
 
【編集後記】

東北ツーリズム大学の立ち上げから、開催、そして今現在継続していることに至るまで地域のリーダーや人々の想いが原動力になっていると感じました。これからもツーリズム大学の取組を通して、地域の受け入れ体制づくりや訪れる人の理解が進んで、ツーリズムの土壌がもっと育っていけば良いと感じました。 (堀籠)

● 地域人財が主体的に関わっていることが、東北ツーリズム大学の立ち上げや運営において非常に重要だということが分かりました。また、人と人とのつながりがネットワークの基礎であることを改めて感じました。 (小野寺)

 
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