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地域活性座談会バックナンバー
一つの事業を取り上げて、担当者が対談形式で話をします。
事業成功のポイントは何か?事業の中で出てきた課題やそれを乗り越えるまでの過程から探っていきます。事業を運営していく上での役立つ事業課題の解決法を数多くご紹介いたします。
 

目標設定から始まる新しい価値創造

 東北の農山漁村で働きたい人と、地域の研修受け入れ先とをマッチングさせる、東北のムラで働き隊!プロジェクト。今年で5年目を迎えるこの事業の経緯を3回に分けて振り返ります。第1回目は、目標設定をテーマに、それに基づいた事業の創意工夫について話しました。

 

まずは地域の現状を踏まえた目標を設定

 ―まず、 今まで事業をやってきた経緯を教えてください。

畠山:

東北のムラで働き隊!(※1)は、農林水産省の事業を活用して平成20年から実施し、今年で5年目になります。初年度の平成20年度は、4〜50人程の方を対象に1週間程度の短期研修を行いました。受け入れ先の業態も様々で、農業の他、NPO、温泉、観光協会などもありました。この時は、定住を目指すというよりは、地域の仕事を知ってもらうという目的でした。

当社はこれまでこのような事業の経験がなく、しかも受入先が多かったので大変でした。

しかし今あらためて振り返ってみると、都市部の人材が地域を知る入口作りになったのではないかと思います。

 21〜23年度は、半年間の長期研修を実施しました。長期研修を初めて行った21年度は、「6次産業化」(以後6次化※2)を盛り込んだビジネスプランやアイデアを研修生に出してもらうことを目的としていました。

この目的を設定した背景には、例えば農業だと、農作物を作るだけでなく、加工や販売などもしないと経営が厳しくなってきている現状があります。そこで、地域の仕事を知ってもらうだけではなく、地域外の人だからこそ見える「よそものの視点」を活かして、6次化につながる新しいアイデアを提案してもらいたいと考えたのです。

吉田:

そのため、研修生には生産後の加工や販売まで考えられる人物を求めていました。

 しかし、研修後の成果発表会で6次化のビジネスアイデアの発表をしてもらう予定でしたが、多くの研修生にとって、半年間の研修ではハードルが高い発表テーマだったようです。

また、受け入れ先の方にしても6次化に対する理解や意欲もそれぞれでしたし・・・。

畠山:

アイデアの発表ができる方は、作業工程表や企画を作ったりもしました。しかし、多くの研修生がまずは仕事を覚えることに必死だったのというのが現状でしたね。

 
 

成果の考え方を見直せば、目標が変わり、提供する価値が変わる

 ―この翌年はこれらを踏まえていろいろと工夫をしていったそうですが。

畠山:

地域活性のお手伝いのため、北海道から九州まで様々な地域・集落を訪れている中島さんや俵さんという専門家を招き、一緒に地域に入ってもらい、アドバイスもいただきました。具体的には@目標設定の考え方を変えたこと、A受入先・研修生用ハンドブックを作成したこと、B研修生交流会を実施したことなどです。

 ―まず@目標設定の考え方について教えてください。

田村:

21年度は「6次化を担う人材育成」が目標でしたが、中島さんから半年間で6次化ビジネスの実践は難しいので、それは2〜3年後の目標として、まずは研修生が地域で自立した生活を送れる様にサポートした方が良いのではないかとアドバイスされました。

 また、成果の考え方についても、研修生が地域に残れば成功、残らなかったら失敗ではなく、研修を通して学んだことを地元に持ち帰ってその後の仕事に活かしてもらうこともひとつの成果ではないかともおっしゃっていました。

畠山:

そこから、22年度の目標が「自立・自活」となりました。研修生には主体的に研修に取り組んでもらい、それを自分の進路に繋げてほしいという思いからです。難しいから目標のハードルを下げたのではなく、中島さんのアドバイスを受けて、目標設定の考え方を広げました。

吉田:

研修生がやりたいことは6次化以外にも色々あるので、半年間の中でそれを見つけてほしいと思いました。受入先にとってもやりたいことは個々に違うので、それぞれに合わせた目標設定が必要だったのです。

 ―目標設定が、研修生にも受け入れ側にも沿っているのですね。では、A受入先・研修生用ハンドブックとは何でしょうか。

畠山:

ハンドブックは、受入先・研修生用双方が、研修や受入体制の準備をしたり、より効果的で効率の良い研修の実施をしていくために作りました。また、研修生には日報や週報を書いてもらい、目標設定や達成度合いを見えるようにしました。それによって、当社も研修生の状況をより詳しく把握できるようになりました。

 ―なるほど。それではB研修生交流会についても教えてください。

畠山:

実は「自立・自活」の他に、社内ではもうひとつ目標がありました。それは受入先と研修生お互いが満足できる研修にしようというものでした。

田村:

21年度は研修生から「他の研修生について何も知ることができなかったのが残念だった」という声がありました。そこで、22年度から研修生交流会を実施しました。東北各地にいる研修生同士のネットワーク作りや情報提供など、この年は事務局として何ができるかを考えた年でもありましたね。

吉田:

22年度の交流会の良かった点としては、このプロジェクトの東北各地の参加者が顔を合わせ、一体感が高められたことだと思います。さらにもうひとつ、前年度の研修生を交流会に呼んだことも良かったですね。

 元研修生の中に、農業をやりたいけれど就職先がなかなか見つからず、就農をあきらめかけていた方がいたのですが、交流会に来ていたある農業法人が求めていた人材にマッチして、現在はそちらで働いていらっしゃいます。

意図せず交流会がマッチングのきっかけになって、事務局としても非常にうれしく思っています。

 ―それでは23年度について聞かせてください。

畠山:

23年については、事業の形態・運営方法が前年と変わり、個々の受け入れ先と個別に協議会を設立する形となりました。そこで、自分達ができることを明確にしました。

吉田:

昨年度の取組みに加え、この年はより地域側と参加者双方の目線で事業を考えることができたように思います。

 例えば、受け入れ先は、販路や売り方に課題を感じている方が多かったので、23年度は仙台の「マルシェ・ジャポンセンダイ(※3)」での販売実習を行いました。参加は希望者だけでしたが、毎月出店してくれた受け入れ先もいらっしゃいましたね。マルシェに出店したことで仙台での販売方法など色々な気づきがあったようです。

 また、これまで研修生を受け入れてくださった団体の商品を当社が代理で販売する「東北の絆マルシェ」にも挑戦した年でした。

田村:

また、飲食店との交流イベントを企画・実施したのですが、このとき研修生受け入れ先の農家さんに食材のご提供をいただき、連携の新たな可能性を見出すことができました。

畠山:

23年度の交流会では、当社の行っている他の事業からも参加者を集めるなど、当社の持つつながりを活かして、活動の幅を広げていきました。

吉田:

研修先の方も、色々な場や情報の提供を喜んでくれました。

今後も目標設定をする前に立ち止まって、「本当にこれでいいのか」と考えながら進めていきたいですね。
 
 

当社が考える事業の3つの柱

 ―目標設定を中心に事業について伺ってきましたが、最後に4年間事業を行ってきて見えてきたことはありますか。

畠山:

事業に対する当社の考えの柱ができたように思います。それは次の3点です。

@田舎の知恵×外の目線=∞(無限大)

地域に新しい人材が入ることは、地域にとって良い刺激となり、新しい動きが生まれる可能性が拡がる

AU.Iターンの窓口であり続ける

事務局である当社が「農山漁村で働いてみたい」という方々の入口として情報を得られる存在となり、研修を通して、研修生、受け入れ先にとっても将来につながる経験を得られる結果を目指す

Bネットワーク“和”=「想い」を共有できる東北人の輪を広げる

関係者同士の輪を作り続けること。@Aの想いを持った方々が、地域を越えて出会える場を提供し、関係者同士が輪を作り続ける

田村:

事業が終わったらそれで終わりではなく、その後も関係を続けていくことが大事ですね。

また、事業年度の中で情報収集や他事業との連携もしつつ、その後の事業の継続について考えるべきですね。

畠山:

今後プロジェクトを継続してく際も、上記3つの考えを持ち続けたいと思います。

 

(※1)東北のムラで働き隊!

東北のムラで働き隊!は、都市部の人材を東北の農山漁村にU.Iターン(※4)させることを目的としたプロジェクト。まず、その地域で働きたい人と地域の研修受け入れ先とをマッチングさせ、1週間〜半年の研修で地域の仕事や生活を学んでもらい、定住に結び付けることを目指してきました。

(※2)6次産業化

1次産業従事者が2次産業(製造・加工)、3次産業(卸・小売・観光等)に総合的に関わり、産品の高付加価値化や、農林漁業・農山漁村の活性化につなげていこうという考え方。1次産業×2次産業×3次産業、あるいは1次産業+2次産業+3次産業から、6次産業と呼ぶ。

(※3)マルシェ・ジャポンセンダイ

生産者が自分達が作った野菜や果物、加工品等を、直接都市部で販売する市場(マルシェ)。2009年秋、農林水産省の支援により仙台を含む全国8都市で始まった。

(※4)U.Iターン

地方で生まれ育った人が一度都心に居住した後に、再び自分の生まれ育った地方に戻ったり(Uターン)、都心で生まれ育った人が地方へ居住すること(Iターン)。

また、出身地から転出し、別の地方に移住することをJターンと呼ぶこともある。
 
 

 

(株)カルチャーアット

フォーシーズンス 

中島 淳

本プロジェクト【アドバイザー】のご紹介&コメント

 この東北のムラで働き隊!事業は将来的な定住を睨んでの若者研修でしたが、当初は短期であるが故に、「いい経験ができるツアー」に陥りがちな問題を内包していました。プロジェクト地域活性の若手メンバーはいち早くそれに気づき、事業の着地点を模索したのですが、その意味では研修参加者だけでなくプロジェクト地域活性の若手メンバーの成長促進、経験値の蓄積につながったことは本文からも見て取れます。

大震災後、価値観の転換がもたらされている今、現地で活躍する若者たちの活躍に敬意を表すとともに、これからのますますの取り組みに期待しています。
 
 
【編集後記】

課題が出たときに目標設定から問い直すことで、事業でやるべきことが見え、取組みが意義のあるものになっていくのだとあらためて感じました。 (三神)

● 研修生と受入先が最適な目標を設定できるよう、参加の動機や研修後のイメージを深く聴くことが大切だと感じました。「本当にこれでいいのか」と問いなおすことが事業をよりよりものにするための鍵になりそうですね。 (小野寺)

 
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