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地域活性座談会バックナンバー
一つの事業を取り上げて、担当者が対談形式で話をします。
事業成功のポイントは何か?事業の中で出てきた課題やそれを乗り越えるまでの過程から探っていきます。事業を運営していく上での役立つ事業課題の解決法を数多くご紹介いたします。
 

異業種のゆるやかなつながりが生んだ仙台ビジターズ産業

 来訪者(ビジターズ)向けに仙台の新しいビジネスを創出する「仙台ビジターズ産業ネットワーク」。
その仕組みづくりの中で学んだ、新ビジネス立上げに欠かせないキーマン同士のつなげ方、ネットワークの広げ方のコツをご紹介します。

 

民間ネットワークで作る、新しいビジターズ産業。

 ―まず この事業がどのようなものだったのか教えて下さい。

三神:

仙台ビジターズ産業ネットワーク事業(以下、ビジターズ産業事業)は、仙台に集客力のある新しい魅力を生み出していこうという目的で、平成16年から平成23年まで実施されました。
事業内容は図1の通りで、仙台市内の事業者向けに集客交流ビジネスのための講演会や異業種交流会、新しいビジネスを討議するチャレンジミーティング等を実施しました。
 さらに、そこで出された事業案を認定事業として情報発信しました。ビジネスアイデアが認定され、助成金をもらった事業もありますが、それよりも事業者にとって重要な意味を持ったのは、仙台市がその事業を認定した、ということだと思います。
ここで生まれた事業がいくつか新聞で取り上げられましたが、仙台市認定というお墨付きをもらったことがビジターズにとってのブランド=信頼になっていました。

望月:

私は平成16年から19年までは全体の仕組みを構築し、事業者を結びつけるコーディネーターとして、平成20年から22年までは委員であるコアメンバーとして合計7年間関わりました。
 仙台市、仙台観光コンベンション協会がこの事業を運営していましたが、基本的には民間のネットワークで、仙台の新しい集客交流の商品・サービスを作っていこうという事業です。
 ここで「観光」という言葉を使っていないのは、事業の対象が必ずしも観光客に限らないから。「ビジターズ」とは仙台市民以外の方全てを対象としています。おみやげ等を買って頂くことも、ビジターズ産業となるのです。

 ―事業の流れを教えてください。

望月:

最初の1〜2年は、キーマン発掘とキーマン同士を結び付けることを手探りでやりました。その後、持続的に新しい商品・サービスを生み出すために、図1のような仕組みを作ったのです。
 異業種交流会では、世の中の動き、仙台市の動き、今観光客・消費者にこういうニーズがある等という情報を共有しました。
 「チャレンジミーティング」では、あらかじめ参加者の方に申込書の中で興味があるテーマにチェックをしてもらい、普段あまり接点のない異業種の人同士を意図的に同じグループにしていきました。
 「チャレンジミーティング」は年4回程実施し、毎回約70名の事業者が参加しました。その後は個別に支援して、何度か打合せをして事業化するという流れでした。

キーマン同士のネットワークの考え方は図2の通りです。
 まずネットワークのキーマンがいて、このキーマンの後ろに多くの人がつながっています。そのキーマン同士を結ぶと、その人につながっている多くの人も参加して新しいビジネスが生まれてきます。コーディネートを手探りでやりながら、「チャレンジミーティング」で自然とそれが実現できる仕組みを作っていきました。
 例えばキーマンAさんとBさんをつなげると、それぞれと繋がっているaさんbさん達にネットワークが広がります。キーマンは同業種や、普段一緒に仕事をしている強いつながりだけでなく、異業種や普段あまり会わないゆるやかなつながりも重視しています。

それは、強いつながりのネットワークでは業界内の常識や慣習の範囲で考えがちなため、イノベーション的な新しい発想が生まれにくいからです。

 
 

仙台の魅力を掘り起こす付加価値型バスツアー

 ―認定を受けた事業はどのようなものですか。

望月:

当社でお手伝いした中に、「伊達の歳時記バスツアー」事業があります。以前、仙台バス株式会社の猪股会長とお話をした際に、新しいツアー商品を作りたいとおっしゃっていたことが始まりでした。
 実際に取組んでみると、クリエイタ―や料理研究家の方、伝統工芸品の製作会社の方等のキーマンとの新しいつながりができ、食や、それまで仙台市内で表に出てこなかった観光資源等をストーリー性豊かに組み込んだ、今までにない新しい日帰りツアーを作ることができました。
 このツアーは従来型のツアーとの差別化の為に、「伊達の歳時記」というテーマで季節感と仙台らしさを盛り込みました。例えば、雛祭りの時期には個人宅でコレクションされているひな壇を見学する等です。

三神:

他にも、日本料理店に仙台雑煮を史実に合せて作っていただく等、普通のツアーでは体験できないことがかなり盛り込まれていましたね。
専門家の方がガイドし、裏話までしてくれたのが魅力でした。結果、付加価値型のツアーとなりました。
 ビジターズ産業事業の狙いは、仙台の新しい魅力づくりでした。仙台の歴史文化の掘り起こしも含め、クリエイターの方はそれを分かった上で関わってくれました。
 ただ、ツアー内容にこだわったのはよかったものの、通常の日帰りツアーよりも値段が高くなってしまいました。それでも発売後は好評で、後に大手旅行会社が企画を取り扱ってくれるようになり、地元の人以外に全国からも集客できるようになりました。
 伊達の歳時記の後は、夜の仙台を知ってもらおうというコンセプトで、仙台城址のライトアップや、仙台の歓楽街・国分町をめぐる仙台ナイトツアーが企画されました。
 この企画で猪股会長は、「なかなかこのような機会がないとツアーを作れなかった」とおっしゃってくださいました。

望月:

しかし、他のビジターズ産業事業の中には残念ながらうまくいかなかったケースもあります。その時は事業者と何度も打ち合わせをし、アイデアスタディまでは通りましたが、そこから事業化までは進みませんでした。

三神:

面白そうな事業アイデアも色々あったと思うのですが、どうして進まなかったのですか?

望月:

それは私たちコーディネート側が主導し、参加者の多くが「誰かが進めてくれるなら協力するよ」という意識になってしまったのが原因だと思います。
事業者が主役なので、コーディネート側は黒子に徹するべきでした。
キーマン同士が連携する中で、誰が主役になって話し合いを進めるかが明確になっていないと事業化は進まないということがよく分かりました。

 
 

異なる領域へのアプローチの重要性

 ―小さなアイデアや思いを持っている人が沢山いますが、思いだけで終わらせないポイントはありますか。

望月:

異業種とつながりたい気持ちを持つだけでなく、それを発信し、行動することではないでしょうか。
 さらに、ただ外部の事業者へ向けてだけではなく、大学や行政も含めた広い範囲へ向けることが重要だと思います。東北は狭い範囲の地域内での連携は強く、地域を超えた広域での連携がなかなかできていないのが課題だと感じています。他地域、異業種・異分野、大学、行政等と連携することで、より付加価値の高い新しいビジネスが生まれ、東北の全国や海外への発信力が強くなっていくことを期待しています。

 
 

 

仙台バス株式会社

取締役 会長 

猪俣 正之氏

本プロジェクト【アドバイザー】のご紹介&コメント

 貸し切りバス専業のバス会社として昭和50年に創業。以来、旅行会社への貸し出しを主な事業としていました。

しかし、平成12年の規制緩和による新規事業者の参入、価格競争に対応すべく自社企画のバスツアーに取り組み始めました。仙台ビジターズ産業ネットワーク事業を通して、異業種の方々からのアイデアを取り入れて満足度の高いツアーを企画、実施できたことはよい経験になりました。震災以降、観光事業が低迷していますが、この経験を生かして、東北への観光客(ビジター)の増加に少しでも貢献できればと思っています。

 
 
【編集後記】

私自身、今まで異業種の方とのつながりをあまり意識していませんでしたが、今回の話を聞いて考え方が変わりました。ビジターズ産業事業のように、様々な業種を結ぶ交流の場を、いつか当社でも提供できたらと思います。(佐藤)

●企業や立場を越えて、ひとつのテーマをブレストし合う「チャレンジミーティング」。伊達の歳時記という既存概念にとらわれないツアーが生まれた背景には、このようなオープンなブレストの場があったからだと感じました。(松浦)

 
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