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プロジェクト地域活性 トップページ > 月刊地域活性レポート > 第22号 成功事例を活用するための考え方
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第22号  成功事例を活用するための考え方
〜 事例を活かして
たな

     成功事例を生み出していくには

 近年、地域や社会が抱える課題の解決につながる地域づくりやコミュニティビジネスへの関心の高まりと共に、様々な活動が成功事例としてメディア等でも取り上げられるようになってきています。

  しかしそういった成功事例を参考に自分達もやってみたのだけれども、事例のようにうまくいかないという事も多いと思います。今回は他地域・他者が生み出した成功事例から、自地域・自分達に活用して新たな成功事例を築いていくために、事例を分析し、活用していく手法をご紹介します。

(事業企画部 プランナー 畠山洋平)

 
成功事例を真似てはいけない

 地域活性化をテーマとすると、少子高齢化、耕作放棄地の増加、里山の荒廃、中心市街地の空洞化など、様々な課題があります。そういった課題に対し、アイデアと実行力で一つの解決に辿りつく事ができたと思われるものが成功事例と呼ばれ、評価され、伝えられています。

 そして成功事例と呼ばれた地域と同様の課題を持つ地域は無数にあり、その成功事例を習うことで、同様に解決に取り組みます。しかしながら、「同じことをやったのにうまくいかない」「ウチでは無理だ」という結論に至る事が多いと思います。

  これには理由があります。確かに一番初めにやったものにだけ働く「先発者優位」や、そこの地域でしかできない資源・環境による要因もあるのですが、実際はその成功事例をうまく活用できていないからではないかと私たちは考えます。事例を活用するということはその裏に隠れている「考えの本質」を活用することなのです。

 
成功事例には「考えの本質」が存在する

 私たちは「事例」を分析すると、一般的に紹介される「事例」の下に具体的な「手法」やそこに込めた「意図」といった「成功のポイント」と呼ばれるものがあり、そこから更に深い部分に、「考えの本質」が存在すると考えます。(下図参照)

 成功事例を自地域・自分達の課題や目的に活用し、成功に結び付けるためには単に「事例」や「手法」を真似するのではなく、「考えの本質」の部分を理解した上で課題に向かうことが重要なのです。
 
 

 つまり、成功事例を活用するという事は

「『成功事例』や『手法、意図』→自地域での活用を考える」ではなく

「『成功事例』→『手法、意図』を導き出す→『考えの本質』を導き出す→自地域での活用を考える」

と段階を踏んで考えることであると言えます。

 次は、実際に上記の考えに沿って一つの事例から考えの本質を導いてみます。

 

道の駅「遠野 風の丘」に潜む考えの本質

 当初予想された年間集客数10万人に対し、開業の3年後には年間100万人が訪れるようになった岩手県遠野市の道の駅「遠野 風の丘」。ここの成功要因の一つとして、お客さんが有料でも入って良いと思える(通常ならレストラン等を設置するような)、見晴らしの良いスペースをあえて「無料休憩ホール」として開放しているということが挙げられます。

この事例を、上記のような段階を踏んで掘り下げると下表の様になります。

 
成功事例 「道の駅『風の丘』の無料休憩ホール」
手法 最も見晴らしの良い場所を無料で提供している。
意図 最も居心地がよい場所でゆっくりくつろいでもらう。
考えの本質 100%お客様の視点に立つ。
 

上記の表の 風の丘

「道の駅『遠野風の丘』の無料休憩ホール」

「最も見晴らしの良い場所を無料で提供している。」

「最も居心地がよい場所でゆっくりくつろいでもらう。」

 というのも確かに参考になる事例・手法で、何をするかもわかりやすく取組も導入もしやすいと思います。しかしそれでは失敗も多く、他の真似をしただけなので、その原因も分からず、特に検証もできず終わってしまいがちです。

 

 では、最下段の「100%お客様の視点に立つ」はどうでしょうか?これを活用するということは、この「考えの本質」を知っているだけでは取組みにはならず、これをキーワードとして新たな仕掛けを考える事になります。つまり、自地域の環境や自分達のアイデアも入ったオリジナルの「手法」「意図」を生み出す事ができるのです。

 道の駅「遠野風の丘」には、他にも「100%お客様の視点に立った」と見られる仕掛けが多く見受けられます。そのようなアイデアが「手法」「意図」として総合的に道の駅「遠野風の丘」の成功のポイントとなっています。もちろん他にも「考えの本質」といえるようなキーワードは多数ありますが、今回は割愛させていただきます。
 

「考えの本質」を身につけるには

 岩手県遠野市には、道の駅の他にも、中心市街地のショッピングセンターの再生や、グリーン・ツーリズムの先進的な取組など、全国から注目される事例が多数あります。その多くの事例にかかわった「菊池新一さん」という方がいます。菊池さんはまさに地域づくりの「達人」とも呼べる人で、以前、育成塾第1回WS当社での方のノウハウから「考えの本質を具体化させるために、ヒアリング・ワークショップ等を行いましたークショップでは、事例を掘り下げながら、そこで出された要素を上記のような「成功事例」「手法、意図」「考えの本質」として分類・整理を行い、いくつかの「考えの本質」を導き出しました。

   実際に事例を考えると「手法、意図」はすぐに理解できることが多いのですが、さらに掘り下げた「考えの本質」は一見わかりにくいものが多いのです。では、実際に「考えの本質」を身につけるために、掘り起こし行う際のポイントと、それを学習するための手段を紹介します。

 
〜掘り起こす際のポイント〜
 

@外部の視点を持つ

 

 「考えの本質」は成功事例に携わった人自身も必ずしも直接認識しているものではないため、他者の視点から見てこれだと思えるものを提案され、本人も言われてそうだと納得する形で出てきたものもありました。

 つまり、普段本人の周囲にいる人や、外部からの客観的な視点もあって「考えの本質」は出てくると言えます。
 
A1つの「考えの本質」が複数の事例に働いている
 

 1つの事例から導かれた「考えの本質」はそこに関わった「人」の根幹にあるものなので、その「人」が携わった他の事例にも隠れている場合が多いのです。

 つまり、複数の事例に共通するものが本当に重要な「考えの本質」であると言えます。
 
〜考えの本質を身につけるには〜
 
@当事者である「人」に触れる
 
 「考えの本質」というものは、その事例の「当事者」が持つ「想い」も詰まったある意味「嗅覚」に近いものもあります。それを共有する為には、事例を本などで読むだけでなく、当事者である「人」に会える機会を積極的に作り出す事が重要です。できるならば、その「人」の傍で働いたり、直接指導を受けることが一番といえます。
 
A自分(達)なりに事例を掘り下げ、「考えの本質」を導き出す
 

 実際に事例に携わった「人」にじっくり触れられる機会はあまりなく、多くはメディアや講演等を通して知る事になるでしょう。そのような場合でも、前述したような「『成功事例』→『手法、意図』→『考えの本質』」の手順を踏み、自分達で要素を掘り起こす事は非常に効果的です。

 それは当事者が持っていたものとは異なっているかもしれないのですが、それでも自分たちが頭をひねりながら導き出したものは、自分たちなりの「想い」が入った「考えの本質」となります。

 この想いが入っている事が自地域での新たな成功事例を生み出すために重要なのです。たとえ考えた結果から「考えの本質」を元に至った具体的な「手法」が元になった「事例」と同じものであっても単に真似した時とは違います。

  自分達なりの思いが入った「考えの本質」があるために、当事者意識を持って活用することができるのです。
 
成功事例・失敗事例とは
 最後に、成功事例・失敗事例について、とても感銘を受けた言葉を紹介します。

「成功事例・失敗事例というのは当事者の言葉ではなく外部から見た言葉であり、当事者たちがあきらめないで『自分の事』としてそのプロジェクトを続けていけば、いつか必ずそれはどのような形であれ成功するし、そのプロジェクトが『他人事』となった時、消えていくことになるでしょう」(東北まちづくり実践塾パンフレットより)

 つまり、成功事例となるには「自分の事」として取り組む当事者意識が重要であるという事です。

 前段の〜考えの本質を身につけるには〜@Aも当事者の意識を肌で感じることと、それができない場合でも、自分達で「考えの本質」を導き出すことで、自分達の現場の「当事者」として意識を固められる事が重要なのです。そうすることで、地域の当事者たちが意識を持ち続け、あきらめずに継続することができ、いずれは成功事例を生み出す事が出来ると言えます。

 

参考資料

「遠野まちづくり実践塾」菊池新一著(無明舎出版)
 

 当社は地域を「元気」にする様々な事業に携わりますが、そういった中で出会う様々な「人」や「事例」に対してその本質部分まで掘り下げ、地域のお手伝いをする際に活用しております。

 
ご意見・ご感想などお待ちしております! 
 
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