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第16号 農商工連携(後編)
〜自社のイノベーションと地域への波及効果〜

 こんにちは。ディレクターの竹岡です。第15号 農商工連携(前編)では、「農商工連携」の基本的な考え方と、先進的な連携事例の共通点をお伝えしました。

 今回は、連携の主体となる各業種(農・商・工・その他)の取組みをさらにいくつかご紹介し、連携によって事業者に起きたイノベーションや地域への波及効果の可能性をお伝えします。 (事業企画部 ディレクター 竹岡 芳成)

 
主体事業者の視点から見た「農商工連携」

 「農商工連携」の先進的な取組みを見ていくと、連携によって各業種(農・商・工・その他)の各事業者の中で、それぞれの経営にイノベーションが起こっていることが分かります。

 前編で述べましたが、当社は昨年度、東北経済産業局様の“東北地域における農商工連携の事例調査”事業を受託し、61の事例を取材させていただきました。

 今回は、その事例の中から、主体事業者から見た農商工連携のテーマや、連携によって起きたイノベーション、地域への波及効果を見て行きましょう。 

 
1.農業者が主体となった農商工連携
 
@異業種が強みを活かしあい、環境・健康・経済に貢献
 
地域 宮城県大崎市
事業者名 有限会社ヒーロー
事業者業種 農業(建設・生コンクリート会社と農業者による設立)
連携事業者 農(異業種と農の連携)-農-他(建設業)
連携内容

建設・生コンクリート会社と農業者が集まって設立。会社経営に農業者の技術的視点と建設・生コンクリート会社の経営的視点を連携させている。
<主な取組み>
・無農薬無化学肥料の農法(ヒーロー農法)を導入、理念や農法に共感する農家と共に高品質の米(ヒーロー農法米)を生産。
・建設業者とも連携し、建設業従業員に研修を行い、ヒーロー農法に基づいた生産を行う。

連携のテーマ ・販路開拓・生産性向上・新商品開発・人材育成・商品の差別化・品質管理・環境対応
連携によって実現されたイノベーション ・新たな製品やサービスの提供・新たな生産方法の開発
地域への効果 ・付加価値の高い米による経済効果。
・農家と連携した異分野からの農業参入により、産業としての意識を持った積極的な農業経営(地域と連携した)が始まっている。
 
ヒーロー農法米 有限会社ヒーロー様は、「環境と健康と経済に貢献する本質農業の確立」を理念に、会社そのものが連携によって設立され、農と異業種の互いの強みを活かした経営をされています。連携のテーマは幅広く、「販路開拓」や「生産性向上」等7領域にも及び、「新たな製品やサービスの提供」「新たな生産方法の開発」等2つの領域でイノベーションが起きています。結果、地域では経済効果だけでなく、農業経営への意識変革も起きつつあると言えます。

 ヒーロー農法により生産されたお米   

 
2.商業者が主体となった農商工連携
 
A米文化再興を目指し、米の特長を活かした日本酒を開発
 
地域 福島県会津若松市
事業者名 有限会社会津食のルネッサンス
事業者業種 商業(食のプロデュース・開発した米や酒等の販売)
連携事業者 農-商-工
連携内容 元々IT企業を経営していた社長が、会津の食と農のブランド化・販路開拓に取り組むため同社を設立。
<主な取組み>
・農家等と連携し、特殊な肥料と環境にやさしい農法を活用して、品質の高いお米「雷神光米」を生産・販売。
・酒造会社と連携し、食べても美味しい「雷神光米」の特長を活かしたお酒、「雷神光」の製造・プロデュース・販売。これまでの「造りたい酒から酒造好適米を選ぶ」という発想から逆転した新しいお酒の開発につながった。
連携のテーマ ・新商品開発・人材育成・ブランド化・商品の差別化・品質管理・環境対応
連携によって実現されたイノベーション ・新たな製品やサービスの提供・新たな生産方法の開発・新たな市場開発・新たな原材料や半製品の供給源の開発
地域への効果

高品質の米が、価格も含めて正当に評価され、農家の誇りにつながっている。農業の後継者も生まれ始めている。また酒造会社も、米の特長を活かした酒造りに取り組むことで、農業(米や土作り)への理解が深まった。

 

日本酒「雷神光」 有限会社会津食のルネッサンス様は、元々農業とはあまり関係のないIT業界から、ふるさとの食や農の現状に少しでも貢献したいと立ち上げられました。様々な新しい発想で、「新商品開発」「ブランド化」等6領域の連携テーマを通じて、「新たな生産方法の開発」「新たな市場開拓」等4つの領域でイノベーションを起こされていると考えられます。地域でも、正当に米作りが評価されることで、農業への誇りにつながっているとのことです。

高品質な米の特長を活かしたお酒「雷神光」  
 
3.工業者が主体となった農商工連携
 
B無臭大豆の産地化・加工等で、地域農業活性化に貢献
 
地域 秋田県大仙市
事業者名 株式会社アグリテクノジャパン
事業者業種 工業(すずさやか丸大豆および大豆粉末を使用した食の加工及び販売等)
連携事業者 農-商-工
連携内容 社長は銀行退職後、無臭大豆「すずさやか」の生産を地元で行いたいと考え、JA役員を迎えて会社を設立。国内無臭大豆の約8割(平成19年度)、すずさやかの10割を扱うまでになった。
<主な取組み>
・JAと連携、地元の契約農家250軒が栽培した「すずさやか」を、農家が再生産可能な価格で全量買い上げ。大豆のまま販売したり、豆乳・豆腐・麺等に加工、販売を行っている。
連携のテーマ ・販路開拓・生産性向上・新商品開発・ブランド化・商品の差別化・品質管理
連携によって実現されたイノベーション ・新たな製品やサービスの提供・新たな市場開拓・新たな原材料や半製品の供給源の開発・独占的な地位などの新たな組織の実現、または独占の打破
地域への効果 再生産可能な価格での全量買取により、農家の収入が安定し、農業離れの防止につながっている。また、無加湿栽培導入による通年栽培の実現で、若者の定住化にも貢献。
 

すずさやか食品 株式会社アグリテクノジャパン様は、元銀行員の方がふるさとの振興を目指して作られた会社です。無臭大豆「すずさやか」の契約栽培を通して、国内無臭大豆の約8割(平成19年度)を占めています。「商品の差別化」「品質管理」等6領域の連携テーマを通じて、「新たな原材料や半製品の供給源の開発」「独占的地位などの新たな組織の実現、または独占の打破」の2領域でのイノベーションを起こされています。

 結果、農業離れの防止や若者の定住化等にも貢献していると考えられます。 

                                              すずさやかを加工した様々な食品 

 
事業者にも地域にもメリットのある「農商工連携」
1.各事例から言えること
 

 ご紹介した3つの事例では、異業種出身者(建設業・IT業界・銀行等)と農業との様々な形の連携により、新しい発想で自社へのイノベーションを起こされています。さらにその取組みによって、地域への波及効果が見て取れるでしょう。

 また、東北の61事例を連携の主体別に見てみると、「農が主体=15事例」「商が主体=13事例」「工が主体=29事例」「その他が主体=4事例」となっています。つまり、どの業種の事業者から見ても、農商工が連携することで、様々なテーマを通じて様々なイノベーションが起きていると言えるでしょう。

   結論を申し上げますと、「農商工連携」はどの業種の事業者の方でも行えますし、それによる自社へのイノベーションや地域への波及効果も期待できると考えられるのです。
 
2.先進事例から見た「農商工連携」
 

 昨年度の61事例を、「農商工連携」のテーマ、連携によって実現したイノベーションで整理すると以下のようになります。

 
グラフ「連携のテーマ」グラフ「連携によって実現されたイノベーション」
 

 上記の図を見ると連携しやすいテーマもあり、活発に起こっているイノベーション領域もあると思われます。一概には申し上げられませんが、テーマとイノベーションの領域次第では、比較的取り組みやすい可能性もあるのではないでしょうか。

 
 
積極的に活用したい「農商工連携」と成功の鍵

 これまで見てきたように、「農商工連携」の特長は、@どの業種の事業者でも取り組める、A自社へのイノベーションも期待できる、B地域への波及効果も期待できる ことだと思われます。

 また、前回取組みの共通点として、地域を運命共同体ととらえた経営人財が、自社の強みを活かして他事業者との連携を積極的にコーディネートし、新商品開発や新規ビジネス構築を行っていることをお伝えしました。

 各事業者にとってメリットがあるだけでなく、地域への波及効果が高い「農商工連携」を、地域活性の重要な視点として積極的に活用すべきでしょう。またその成功の鍵は、地域視点と他事業者を巻き込む力を持った経営人財の育成にあるのではないでしょうか。

 
 自社にも地域にもメリットのある「農商工連携」。国も重点施策として位置づけており、これからが取り組む大きなチャンスです。東北の様々な地域で「農商工連携」が活発化するよう、当社も様々なご提案を通して、全力で支援したいと考えております。
 
ご意見・ご感想などお待ちしております! 
 
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