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第6号 UIターン推進(後編)
〜地域へのUIターンを

推進する地域の受け皿づくり〜

  こんにちは。第5号 UIターン推進(前編)では、UターンIターン(移住)を推進するための情報発信の基本的な考え方や効果的な手法についてご紹介しました。今回は、情報発信の前提となる、UIターンを推進するための「受け皿づくり」についてお伝えします。地域の人財確保には、情報発信できる「地域の魅力づくり」が必須条件となります。 (代表取締役社長 望月)
 
地域の受け皿づくりの基本的なこと
1.UIターン顕在層・潜在層に魅力的な受け皿づくり
 

 UIターン推進に向けての地域の受け皿として、基本的に整備しておくべきこととして、下図に示す事項があげられます。

 
基本的なUIターンの受け皿
顕在層

地域での生活・仕事を実現するために必要な支援体制

  • 企業の採用の増大、農林漁業受入・支援制度等、仕事環境の充実
  • 住環境の整備、空家情報の収集・提供
  • 地域の特長を活かしたUIターン支援制度
  • 公共交通・病院の整備(特に高齢者層に対応)
潜在層

地域での生活・仕事をイメージさせる機会の創出と、魅力の向上

  • 快適な地域での暮らしと、地域の特長を活かしたライフスタイルの提案
  • 自然・歴史文化・食・名所・史跡等、地域資源の掘り起こしと地域のブランド化
  • 交流・体験プログラム(ツーリズム・地域サポーター等)の造成
  • 自然体験・生活体験・仕事体験(農林業・企業等)プログラムの造成
 
 近年、新聞やテレビ等マスメディアで、全国の様々な地域で顕在層・潜在層に対するUIターン支援策の取り組みが取り上げられることが多く、全国の多くの地域でUIターンの受け皿づくりが進んでいることが窺えます。そのため、UIターン顕在層・潜在層に、より強く地域の魅力を伝えるためには、受け皿づくりにおいて他の地域と差別化できるものを整備する必要があります。
 
 
2.地域の特長を活かした受け皿づくり
 

地域との交流 地域の特長を活かした受け皿づくりとは、どのようなものでしょう。もちろん、就業・住宅等、様々な支援のための助成金等の額ではないということは容易に想像できます。

 地域の特長を活かした受け皿づくりを行うためには、まずUIターン者にとって、自分たちの地域の何が魅力的なのかを知る必要があります。それを一番効果的に知る方法は、すでに地域にIターンしている人(地元出身ではない人)から、その理由を聞くことです。幼い頃から地元には住んでいない人がIターンしたきっかけや理由を把握することにより、地域の特長が浮かび上がってくるはずです。

 そして私がUIターン推進をお手伝いした地域について言えることは、その地域と触れ合う(観光・交流する)きっかけがあったのは当然ですが、UIターンの決定打となったのは、様々なUIターン支援制度ではなく、相談窓口の人や体験・交流で触れ合った地域の人たち、つまり現在地域に住んでいる人財でした。

 
 
3.UIターン者を活かせる地域に、さらにUIターン者が集まる。
 

 様々な地域で目の当たりにしてきたのですが、UIターン者が活き活きと暮らし、活躍している地域には、さらにUIターン者が集まってきています。地域にとってのUIターン者、つまり「よそ者」は、地域の活性化・イノベーションに重要な役割を担います。よそ者が活躍し、地域の魅力をさらに高めていく地域に「人財」は集まってきているのです。

(※詳しくは、東北21:平成17年11月号参照)

 
 
 
東北のある地域の花嫁募集イベント(交流)の軌跡
1.全国ナンバー1の実績を持つ地域の花嫁募集イベント
 

 全国の様々な農山村地域で、地元の男性と主に都市部の女性のカップリングを目的とした花嫁募集イベントが行われていますが、以前私がお手伝いした地域で、集客・カップル成立数・成婚数で全国でもおそらくナンバー1の実績を上げているであろう地域がこの東北にあります。

 4年間で参加者数が約300名(男女合計)、成立カップル数が約50組、成婚数が約20組で、私の知る限り全国でもこれだけ成果をあげている例は他にありません。この地域の取り組みの軌跡を見ることにより、UIターンの受け皿づくりのキーワードが浮かび上がってくるはずです。

 
 
2.参加者受付時の説教と、地域一丸となった独身男性の事前教育
 

電話  女性参加者の募集を様々なメディアで行い、主に都市部の女性からハガキでの申し込みを受けた後、受付窓口の男性職員が必ず参加者に電話で連絡をします。驚かされたのは、それが単なる事務連絡ではなく、「なぜこの地域のイベントを選んだのか?」「いい男性がいれば結婚するつもりは本当にあるのか?」「田舎の生活は厳しいが、それでもなぜ田舎に住みたいのか?」等、本気度の確認をしているのです。そして、遊び半分で来ようとしている参加者には、1時間もかけて説教をします。説教をされた時間が長い参加者ほど、カップル成立率・成婚率が高いそうです。それほど真剣に自分に関わってくれる人がいる地域に、最初は女性参加者が惚れ込んだのではないのでしょうか。

 次に驚かされたのは、地域のお母様方の地元独身男性に対する熱心な事前教育です。まず、女性は何に興味があり、始めにどんな話をしたら打ち解けることができるか等を、自らの体験も含め説明します。次に、参加する独身男性(毎年約40名)に対し、ほぼ同人数のお母様方が公民館でロールプレイング(=当日の会話の模擬練習)を行うのです。お母様方の熱意に動かされ、奥手で始めはあまり乗り気ではなかった地元独身男性も、「今年こそはいいお嫁さんを見つけなければ!」という思いが強くなっていったのではないでしょうか。

 
 
3.イベントという名の「日常の地域との交流」
 
  この地域のイベントは2泊3日で、プログラムは、下表のように、全国の多くの地域でも行われているような一般的なものです。
 

1日目

13:00          

13:30〜15:30

16:00〜17:30

17:30〜20:30

現地(駅)集合

自然探索(エコ・ツーリズム)

バーベキュー準備

バーベキュー

2日目   5:30            

 6:30〜11:00

11:30〜13:30

14:00〜17:30

18:00〜20:30

起床・朝食

農業体験

そば打ち、昼食

原っぱ(雨天の場合は公民館)での交流ゲーム

餅つき・懇親会(この場でカップリング)

3日目

 5:30           

 6:30〜11:00

11:30〜13:00

13:00          

起床、朝食

里山での山芋掘り

地元のお母様方の作った「お袋の味」で昼食

現地(駅)解散

 
 それでは、どこが他の地域と違うのでしょう。私はいくつもの地域のイベントを見てきて、以下にあげる点であると考えています。
 
1日目に集合する駅で、女性参加者全員が集まったところに町長が必ず駆けつけ、町をあげて歓迎している旨を、原稿の棒読みはせず、自分の言葉で(特に地元の方言を使って、ユーモアも交え)語りかけている。
女性参加者は、独身男性のいない家に農泊する。2日目の農業体験は、宿泊した農家の畑で行い、そこに地元の独身男性も参加する。さらに、種まきや収穫のような、いわゆる楽しい農業体験ではなく、雑草抜きや農機具を洗う等、地味な農作業が大半である。地域の日常の生活や仕事を、ありのまま体験してもらうことが、逆に女性参加者に安心を与えている。
3日間のプログラムは、単なるイベント、参加者同士の交流会ではなく、町の多くの人たちとの交流の場となっている。特に、他地域からお嫁さんでこの地域に来たお母様方(つまりIターン者)の活躍はすごい!
プログラム全てを地元の青年会のメンバーが裏方になって企画・進行しており、手作りがゆえの「温かみ」(例えば緊張してぎこちない司会や、想定外のトラブルで慌てている青年会の姿等)がにじみ出ている。「ぷっ」と笑いがこぼれる雰囲気がたまらなくいい。
独身男性本人よりも、お母様方や青年会のメンバーの方がカップルをつくろうと一生懸命になっている熱気。その熱気に圧倒されて、「この人達のために」という思いから思わずカップルになってしまうケースも多い。
上記から、最も重要なことは、ありのままの地域の日常を包み隠さず知ってもらうこと。地域全体で女性参加者を歓迎し、そして交流すること。地元の熱気こそが「人の心を動かす!」
 
 
4.地域の全員が「応援団」
 

地域のお母様方 イベント終了後、女性参加者に、カップルになった独身男性からだけではなく、地元のお母様方や青年会のメンバーからも「またいつでも泊まりに来てください」「また友達を連れてこちらに遊びに来てください」という手紙が届いています。そして、このような手紙は、当日は残念ながらカップルにならなかった女性にも届いていると聞きます。その中から、また翌年参加する女性、つまりリピーターになる人が多いそうです。

 本事例から明確に言えることは、UIターン者(特にIターン者)は、地域に受け入れてもらえるか、何でも話せる友達はできるか、地域の生活に馴染むことができるか等、多くの不安を持っており、その不安を解消できるのは、様々な支援制度や魅力的な観光資源ではなく、間違いなく現在地域に住んでいる「人財」だということです。

 
 

 少子高齢化、地域の過疎化が加速している現在、地域の人財獲得競争は激しさを増しています。そして、UIターンを推進するための「受け皿づくり」とは、UIターンを推進するための「地域の人づくり」と言っても過言ではありません。東北の様々な地域が人財獲得競争に勝ち抜くよう、当社では全力でお手伝いする所存です。

 次号では、地域の交流・体験メニュー等の「インストラクター養成」についてお伝えします。

 
ご意見・ご感想などお待ちしております! 
 
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